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    • 2015.11.30 Monday
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    読書日記 『多読術』

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       僕が凄いなと思っている人の1人(世の中にはたくさんいますが)が、本書の著者である松岡正剛さん。なにが凄いって、その読書量。書評サイト「千夜千冊」を立ち上げ、現在は1305夜に到達。それも単なる簡単な本の紹介に留まらず、しっかりと松岡さんの考えなどが書かれており、これは決して真似ができません。これだけの内容を書けるというのは、本を読むスピードも相当なものでしょうし、理解度も高くなければなりません。
       そんな松岡さんの読書に対しての考え、方法論を紹介してくれているのが本書。対談形式となっているのがさらっと読むことができるし、専門書というよりも松岡さんの読書経歴を振り返りながら、読書とはどういったものかというのを書いているんで非常に読みやすい内容となっています。

       本書を読んでいる限り、松岡さんは特別な速読法を使っているようには思えない。むしろ、読書に対する考えがその読書量を支えていると言えるかもしれない。
       読書を「食読」という言葉で例えている。つまり、食事をするように(当然に)読書をしているし、気軽に読書をすることが大事であるという。つまり、様々な本を、毎日の服装を変えるように読むべきだし、その目的によっても読みかたを変えていくべき。さあ、この本を読むぞと構えると逆に良くないみたい。お風呂でも読んでも、寝転がって読んでもいいと。
       そういった点で、どんなものも早く読まなければならないという気にさせる速読は読書の意義がないと書かれている。決して、速読術を否定しているわけではないんですが、速読術に囚われるなということらしいですが、確かにそう。本は早く読むことが目的ではなく、楽しんだり、何かを知るためにするもので、目的と手段を誤ってはならない。

       松岡さんの読書術らしいものは、最初にしっかりと目次を読んでその本のアウトラインをしっかりと掴むということ。これは結構多くの速読術にも共通していることで、共通しているということはいかに大事なことかが逆にわかります。
       そして、松岡さんが重視していることは本にどんどん書き込みをするということ。これは速読術の中には否定的なものがあります。が、松岡さんは、この作業をすることで再読する時に自分の思考の流れを理解することができ、中身を立体的に浮かびあがらせることができるという。この事からもわかるように、松岡さんは本を再読するということを重視していることが分かります。再読が、理解度を深めるということでしょう。そして、本にも書かれていることですが、本をノートとしてみなしている点が面白い。本はすでに書き込みされているノートであり、それを読むことで知識を再編集するという。

       ここで、速読をしないでこれだけの本を読み、さらには再読をする松岡さんはどんな方法をとっているのかが不思議に思われるところ。その秘密の答えもしっかりと本書に書かれている。それは・・・、寝ないようにするということ。単純明快、なんだか肩すかしを喰らった感じです。なんでも、今でも1年のうち300日以上は午前3時前には寝ないで何かを読んだり、ドキュメントを観たり、スポーツを観たりしているとか。人それぞれ生活スタイルがありますが、これはなんだか真似できそうですわ。

       
       あとがきにも書かれていますが、名著『本を読む本』は非常に読書というものを論理的に分析し、読書の指南書としては最高の一冊。ただし、この『本を読む本』で紹介されている方法はディベート型の読書であり、本書で松岡さんが紹介している読書法はもっとフランク、もっと柔らかい読書法であります。いかに毎日、食事をとるように読書をするかが紹介されてまして、多くの人にとっては『本を読む本』で紹介されている方法よりも、まず気軽な読書法を知るために本書を参考にするのがいいんではないでしょうか。僕にとっては本書は『本を読む本』に負けないくらいの名著でありました。


       目次は。



      第1章 多読・少読・広読・狭読
      第2章 多様性を育んでいく
      第3章 読書の方法をさぐる
      第4章 読書することは編集すること
      第5章 自分に合った読書スタイル
      第6章 キーブックを選ぶ
      第7章 読書の未来

      あとがき 「珈琲を手にとる前に」


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