今日のネタ 『船徳』

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     遊びが過ぎて親に勘当された大店の若旦那の徳三郎は、船宿の2階に居候していた。ぶらぶらしていても仕方がないので、徳三郎は船頭になろうとする。「竿は三年、櫓は三月」なんてことを言い、一人前の船頭になるには難しいのであるが、徳三郎は一通りのことを教わるともう一人前と勘違いしてしまっている。

     そこへ、四万六千日の暑い盛り、浅草の観音様にお参りに行こうという客がやって来るが、生憎船頭がいない。女将は今日は船を出せないと言うが、客も無理に友人を連れてきた手前簡単に諦められない。そこで女将の後ろで寝ていた徳三郎に気付いた客は、船頭がいるのなら船を出してくれと言い出してしまう。女将はもちろん徳三郎にさせたくないのであるが、騒ぎを聞いて起きた徳三郎は大乗り気。
     結局、客は徳三郎の船に乗り込むのだが、船がその場でくるくる回り出したり、石垣にへばりついたりで散々な目にあってしまう。なんとか大桟橋の近くまで来ることができたが、桟橋に船を付けることができない。客が桟橋に付けろと言っても徳三郎はもう疲労困ぱいで答えることも出来ない様子。仕方なしに、客は友人を背負って浅瀬を歩いて陸にあがることにする。
     徳三郎を気づかった客がどうするのか聞くと、徳三郎は

    「お客さん、陸に着いたら船頭1人雇って下さい・・・」


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     先日の圓朝まつりの奉納落語会で柳家三語楼師匠が行った題目です。このネタを観たのは初めてでした。この話、上方・江戸の両方にありまして、僕の調べた限りではあまり違いはないようです。
     この話を得意としていたのは、8代目桂文楽のようですが、5代目柳家小さんも得意としていたようで、そう言った意味で三語楼師匠の『船徳』を見れたのは結構ラッキーかもしれません。

    ちょいと、用語解説を。

    四万六千日 
     観音様のご縁日は毎月「18日」であるそうですが、それとは別に功徳日というものが定められているようで、特に7月10日の功徳日は「四万六千日」と呼ばれ、この日に参拝すれば4万6千日分のご利益を得られるといわれております。

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