今日のネタ 『権助提灯』

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     さる大家の旦那。
     妾を囲っているのだが、この旦那の嫁さんが物分かりがよい。妾も本妻を立てるんで、家庭は円満でだんなは本宅と妾宅を交互に行き来するという生活。

     風が強いある日。旦那が本宅に帰ると嫁さんが、「今日は大変風が強い。こんな日は火事にでもなった大事。火のもとも心配だし、あちらは女手しかないからさぞ不安でしょう。こちらは男手がいるからあちらに行っておやりなさい。」と。
     旦那はその言葉に甘え、飯炊きの権助に提灯を持たせて妾宅へ向かった。

     妾の方でも本妻に義理を立て、これに甘えたら奥さんに申し訳ないと、旦那を帰してしまう。本宅へ引き返すが嫁さんにも意地がある。またしても追い出される旦那。
    こうして何度も本宅と妾宅を行き来をしている旦那。終いには泣きべそになりながら行き来する。
     またしても妾宅から追い出された時、

    「おい、権助。提灯に火を入れな。」
    「それには及ばねぇ。もう夜が明けちまっただ。」
     

     軽めの噺で寄席でも何回か聴いている噺であります。単純な噺でありますが、それだけに権助のキャラクターをしっかり活かさないとちょいとつまらない噺になるかもしれません。なにせ、笑いのほとんどが権助のぼやきというか文句というか、そういったセリフで起きる噺ですから。
     僕の最近の記憶にあるのは三三師匠の演じたもの。先日観た『落語研究会』収録のものですね。やはり、こういった滑稽噺は柳家の十八番とあって、三三師匠の演じるものも面白い。三三師匠の演じるものは、随所に権助のサディスティックな性格が現れていて、ブラックな雰囲気が出ているんですが、それが単純に笑いとなるのがいいんでしょう。

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