今日のネタ 『長短』

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     長さんと短七は幼なじみ。気の長い長さん、短気な短七と性格は間逆なのに気が合う。
     いつものように短七の家に遊びに来た長さん。昨日の夜星が出てなかったんで雨かなと思っていたら、今日はやっぱり雨が降ったということを喋ろうとする長さんだが、いつものようなスローテンポな喋り。それを聴いていた短七は早くもイライラし始める。
    長さんに菓子を出すと、いつまでも口の中でモグモグしている。それを見た短七は菓子が腐っちまうと菓子を次々に丸のみする。
     次に煙草を吸い出した長さん。煙管に煙草を詰めて火玉を盆に落とすまでの仕草がまたしてもゆっくり。またしてもイライラし始めた短七は、こうして煙草を吸うんだと一連の動作を一気にやる。こうやって吸うんだと何回もやっているうちに火玉が自分のたもとに入ってしまうが、それに気付かない。
     これを見た長さん
    「たんひっつぁんは、きがみじかいから。人にものおそわったりすると嫌だろうねぇ〜。」
    「ああ、大嫌いだ。」
    「オレが教えても怒るかい?」
    「おめぇとは子ども時からの友達だ。水臭いことは言わねぇで、怒らないからなんかあったら教えてくれ。」
    「本当に怒らないかい?だったら言うけど、さっきたんひっつあんが吸った煙草の火玉盆に入らないで、左のたもとんんなかに入っちまった。危ないから、早く消したほうがいいんじゃねぇか?」
    「なんだと!あ、こりゃ、いけねぇ。こんなに焦げちまった。なんでもっと早く教えねぇんだ!」
    「それみねぇ。そんなに怒るから、教えねぇほうが良かった。」


     この噺は登場人物は2人、演じ分けも楽ということで前座さんなんかがよくやっているのを聴きます。が、寄席で一番僕が聴いているのは意外にもさん喬師匠のもの。寄席では大きなネタばかりを演っているわけにはいきませんから、こういったこともあるもんですね。ただ、こういった軽い噺でもさん喬師匠が演じると面白い、面白い。10分とか15分とか、短い時間でありますが終始笑ってしまいますね。
     名人・本格派と呼ばれるような師匠の軽い噺もいいもんです。むしろ、その巧さというのがより分ります。寄席の中で逃げではない、しっかりと軽いネタを聴くと逆に得した感じがするのは僕だけでしょうか。

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